« 落ち葉 その3 | トップページ | どしゃ降りのあとで »

2010年12月 1日 (水)

また12月を迎えて

12月だって? 本当に本当に?

毎年毎年、驚いてしまう。また12月が平然な顔をしてやってきたことに。
どうしても、どうしても、驚いてしまうのだ。

めまぐるしく行き過ぎる日々の中でも時間の経つはやさにはっとさせられることはあるけれど、最後の1枚になったカレンダーで残りの日の少なさを確かめたときや、誕生日を迎えてまた1年がめぐったことを知ったとき、私の驚きは1年のなかでも最大レベルとなる。

そしてそのうちそわそわしはじめ、気持ちが一気に走り出す。
街を歩けば、周りのひとたちの歩くスピードが、いつもよりものすごく速く感じてしまう (実際はそれほどでもないのかもしれないけれど)。

***

  十二月のうた   茨木のり子

熊はもう眠りました
栗鼠もうつらうつら
土も樹木も
大きな休息に入りました

ふっと
思い出したように
声のない 子守唄
それは粉雪 ぼたん雪

師も走る
などと言って
人間だけが息つくひまなく
動きまわり

忙しさとひきかえに
大切なものを
ぽとぽとと 落してゆきます

『茨木のり子詩集 落ちこぼれ(理論社)より』

***

動物たちのように、私たちも眠りにつくべきなのだと思う。12月という1年の最後にこそ、ゆっくりと眠るなかで大切なものをたしかめ、それをぎゅっと握りしめて新しい年に持っていくべきだと思うのに・・・。

|
|

« 落ち葉 その3 | トップページ | どしゃ降りのあとで »

日々のこと」カテゴリの記事

」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1423813/37921044

この記事へのトラックバック一覧です: また12月を迎えて:

« 落ち葉 その3 | トップページ | どしゃ降りのあとで »