« 言ってはいけない!! | トップページ | 星降る夜に~願い事の上手な唱え方 »

2010年12月14日 (火)

ゆっくりゆっくり。

気づけばもう12月も後半・・・。

ますます街はにぎやかにそしてあわただしい雰囲気となっていくのであろう。

あれやらなくちゃ、そしてこれもやっておきたいし・・・。せわしない毎日だけど、一日のうちほんの少しでも、ほっとひと息、頭と体をゆっくり回転にさせてあげる時間を作りたい。

***

ゆっくりゆきちゃん  谷川俊太郎

ゆっくりゆきちゃん ゆっくりおきて
ゆっくりがおを ゆっくりあらい
ゆっくりぱんを ゆっくりたべて
ゆっくりぐつを ゆっくりはいた

ゆっくりみちを ゆっくりあるき
ゆっくりけしきを ゆっくりながめ
ゆっくりがっこうの もんまできたら
もうがっこうは おわってた

ゆっくりゆうやけ ゆっくりくれる
ゆっくりゆきちゃん ゆっくりあわて
ゆっくりうちへ かえってみたら
むすめがさんにん うまれてた

『わらべうた続 集英社 より』

***

こんなふうに日々を送れたら心穏やかでいられそうなのだけど。なかなかそうはいかない。休日にはゆっくりできるかもしれないが、それを終えればまためまぐるしい日々が戻ってくる。一瞬にして現実に引き戻されてしまう。

日々のこのせわしなさは、そもそも子どものころから――学校という「社会生活」によって体験させられてきたものであったように思う。
学校には時間割というものがある。楽しい楽しい給食時間も、きっちりと時間が決められている。小学校なら1年生から6年生まで、すべての子どもと先生が決められた時間までに決められたメニューを食べ終えることが目標とされる。

時間内に食べ終えることができたら金シールがもらえ、金シール5個でごほうびシール(花など絵柄がついたシール)がもらえる。小学1年生のときこのようなシステムがあって、食べるのがはやい子のお道具箱にはごほうびシールがたくさん貼ってあった。

一方、食べるのが遅い子といえば、給食後の掃除にそなえて全員の机が教室のうしろに寄せられた、そのなかに埋もれるようにして食べ続けなくてはならなかった。昼休みで、ほかの子たちはみんな外に行ってしまっている。なんと孤独でみじめな光景だろう。

私はそこまで遅いわけではないが、それでも時間内に食べ終えるため一生懸命だったと思う。小学生にとって、30分に満たない給食時間というのはそもそも短すぎるのではないか。一応、グループごとに机を合わせて向かい合って食べるが、ゆっくり食事を楽しむ暇なんてない。「ゆっくりぱんを ゆっくりたべて」なんてできっこない。

なぜ、はやく食べなくてはならないのか。はやい=よいこととされているのか――。
あっ、もしかして、食べるのがはやい人は仕事もはやいと言われるから、いい社会人になるための訓練??

世の中が、ゆっくりゆきちゃんくらいのペースで動いていたら、人々の心に余裕ができて、穏やかな気持ち、優しい気持ちが増えてくると思うのになぁ。

むかし学童保育でアルバイトをしていたとき、子どもから「お姉さん、おじゃる丸みたい。ゆっくり、ゆーっくり!」と言われたことがある。子どもと遊んでいると、自然に気持ちもゆったり、行動もゆっくりとなっていたのであろう。
この師走にも、バタバタと走らなくてはならない日々であっても、ゆっくりゆーっくりのテンポも忘れず歩いていきたいと思う。

|
|

« 言ってはいけない!! | トップページ | 星降る夜に~願い事の上手な唱え方 »

日々のこと」カテゴリの記事

」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1423813/38071119

この記事へのトラックバック一覧です: ゆっくりゆっくり。:

« 言ってはいけない!! | トップページ | 星降る夜に~願い事の上手な唱え方 »