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2010年12月23日 (木)

ゆずと遊ぼう~冬至の夜に

片想いとゆずの香りのつづきです。

...

とうじとうじつ(冬至当日)。昨日いただいたゆずの実を2つ、たっぷりと湯をはった湯船に浮かべた。ゆず湯の作り方には、そのまま浮かべる、薄切りまたは半分に切って浮かべる、汁をしぼるなどいろいろあるようだが、私はまるごと浮かべた。何より、まるくてかわいらしいそのままの姿のゆずの子たちと一緒にお風呂に入ってみたかったのだ。

その子たちは、おしりを上に向けてぷかりと浮かんだ。ひっくり返しても、何度やってもやっぱりおしりが上になる。2人は、お湯の上をなめらかにすべって近寄ったり離れたり、私のそばにやって来たりした。手のひらでポーンと遠くにすべらせてみたりまたつかまえたり。私は、しばらくのあいだ、そうやってゆずの子たちと楽しくたわむれていた。

かすかに、そのゆずの子たちのいい香りがただよっていた。

私はおもむろにゆずの子を手にとると、湯の中でぎゅっとにぎってみた。香りが強くなる。
ようし! 思い切って、皮をむく。そしてその皮を大きめにちぎって湯の表面にちらしてみた。さわやかないい香りがさらに広がる。

さらに中身を小房に分け、口に入れる・・・のはどうにか思いとどまって、その小房を手でつぶす。あふれ出た果汁と果肉が湯となじんで、湯がとろとろとしてきたような気がした。まるで、幼いころよく飲んだつぶつぶ果肉入りミカンジュースのよう。

小房のその透明のふくろの感触がとても気持ちいい。ためしに肌の上をすべらせてみると、すべすべしてとってもいい感じ。こうなったら、顔の上も! 本当に、お肌つるつる潤っていく。

そうやって、思う存分ゆずの子たちと触れ合って遊んだ。お風呂でこんなに遊んだのは久しぶり。お肌すべすべ気持ちもリフレッシュ。ゆずの子たち、ありがとう!

ゆずの子たちをくれた身体測定の彼女に、明日お礼を言わなくちゃ。

いつもとびきりのほほえみをくれる彼女に、私も最高のほほえみを返さなくちゃ。

***

 ほほえみ   川崎洋

ビールには枝豆
カレーライスには福神漬け
夕焼けには赤とんぼ
花には嵐
サンマには青い蜜柑の酸
アダムにはいちじくの葉
青空には白鳥
ライオンには縞馬
富士山には月見草
塀には落書
やくざには唐獅子牡丹
花見にはけんか
雪にはカラス
五寸釘には藁人形

ほほえみにはほほえみ

『ほほえみにはほほえみ 童話屋』より

***

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