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2011年1月11日 (火)

新年のホンヤク話

友人との初詣。日曜日に都内の根津神社へ行ってきた。

実は本年度のわたくし、翻訳、ではなく、婚約、でもなく、はたまた蒟蒻、でもなく・・・(なかなか言いたくない)、ズバリ、本厄なのです。

初詣のこの日、ぜひ厄払いも! と決意して朝家を出た。一緒に行った友人と学年は同じなのだが、私は早生まれのため、本厄が一年遅れでやって来たのだ。友人は後厄ではあるものの、一番のメインのところを昨年乗り越えたわけだ。ちょっぴりうらやましい。

住所、氏名などを記入して受付を済ませた。いつもはお賽銭を投げてお参りする場所よりなかなか奥へ行く機会はないが今日は特別。靴をぬいで階段を上がりその場へ行くと、神様にぐんと近づいた感じがして背筋がピンと伸びる。

儀式は厄(変換すると一番にこの文字が・・・)ではなく、約15分。初めての体験でありどうふるまえばいいかわからなかったのだが、幸いなことにもう1名参加されていた方がいらっしゃったので横目で見ながら真似をする。神主さんに合わせて深々とお辞儀を繰り返す彼、に合わせて私も深々と頭を下げる。
低い声で、あの独特のイントネーションでなにかを読み上げていらっしゃる神主さん。必死で聞き取ろうとしていたら、自分の住所と名前がその独特のメロディーになって耳に入って来た。これがとても嬉しく、「神様! それはわたくしのことでございます」 なんて心のなかでアピールしてしまう。

榊を神様にお供えし、二礼、二拍手、一礼。
どうかこの一年、すこやかに過ごせますように。

最後に、お守りと、撤饌(神前にお供えしていたもののおさがり)として白飯と塩昆布をいただいた。

その日は雲ひとつなくあたたかな冬晴れ。厄払いを終えて気持ちも晴れやかになった私と、神社内の散歩から戻った友人とふたり、ベンチに腰かけ、長いことなんということもないおしゃべりをした。背中に陽があたりぽかぽかで、隣で幼い子が飛ばすしゃぼん玉がゆらめきながら空高くのぼっていく。

しゃぼん玉は、はじけてはまた生まれ、生まれてはまたはじけ・・・。ほんの一瞬の命を虹色に輝かせながら、あたらしい命、またあたらしい命を作り出していく。

厄払いを終え、私もあたらしいわたしになっているはず。毎日毎日、いや、日々のどんな区切りにおいても、一瞬一瞬であっても、わたしはあたらしいわたしを作り出し続けている、作り出し続けていけるはず。

***

 あした   石津ちひろ

あしたのあたしは
あたらしいあたし
あたしらしいあたし

あたしのあしたは
あたらしいあした
あたしらしいあした

『あしたのあたしはあたらしいあたし』理論社 より

***

本厄を乗り越えつつ、翻訳をさらに愛し、本訳者(本物の訳者)になれるように今年も日々励んでいこう。あたらしいあたしの、ホンヤクへの願いです。

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コメント

厄払いして、何があっても乗り越えられるように神様がしてくれたんだと思うから、いい一年になるといいね!

細胞は日々どんどん新しくなっている。
一年で私たちは何回生まれ変わるのだろう。
と、ふと考えたりしました(^^)

投稿: ミクリ | 2011年1月14日 (金) 08時03分

ミクリさん

そうだね、何があっても乗り越えられるはずだよね! ありがとう。いい一年にしてみせます!

日々、ミラクルな数の細胞が生まれ変わっているんだろうね~。
そうして私たちも生まれ変わって、元気な新しい自分でいられる!
細胞ちゃんたちに感謝しなくちゃね。

投稿: どんぐり | 2011年1月14日 (金) 21時35分

私は、「ホンヤク」とは、縁起がいいね!と思ってニコニコしてました!
(^0^)/

投稿: Natsume | 2011年1月18日 (火) 21時54分

Natsume先生!

すごいです! 先生のコメントを拝見したら、途端に私もニコニコになりました。
ありがとうございます。縁起がいい「ホンヤク」の年! いい年になりそうです。

投稿: どんぐり | 2011年1月18日 (火) 23時01分

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