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2011年3月 6日 (日)

つるバラ~横たわればこそ芽は伸びる~

昨日の友人との散歩。池袋駅から目白の絵本ショップをめざしてのんびり歩く。途中に、重要文化財・自由学園明日館を通った。素敵な建物と広々とした校庭。道路に面する部分は花壇になっていて、クリスマスローズや水仙が咲いていたり、まだ咲かないつるバラも、その枝からにょきにょきと新芽を出していたり。

「こういうの、もう嬉しくってさぁ!」 ひとつひとつの新芽をゆびさしては友人がはしゃぐ。そうだよ、うん本当に嬉しいよね。「ねえ、見て見て!」 沈丁花にパンジー、コブシのつぼみ、ボケの花・・・ここに来るまでのほんの数分のあいだにも、そこかしこに春を見つけてはぴょんぴょんと飛び跳ねるようにはしゃいでいた友人。春の散歩は、いそがしいのだ。

まさにつるのように長くどこまでも伸びるそのつるバラの枝は、見れば横へ横へと伸びている(伸びるように仕掛けてある)。そして横に伸びたその枝から、赤い色をした新芽が、いくつもいくつも顔を出していた。

「バラは、枝のてっぺんから芽を出して花を咲かせるんだよ。まっすぐにしたままだと、ひとつしか花はつかない。でも、横にしておくと、枝のどの部分も自分がてっぺんだと勘違いするから、こうやっていっぱい芽を出すの。花もいっぱい咲く」
バラをこよなく愛するその友人が教えてくれた。家はバラだらけ。植物を育てる腕はプロ並みで、毎年彼女は、本当に見事なバラを咲かせてくれる。

へぇ~、なるほど、面白いね! 自分の腕にたとえると・・・手のひらは先っぽにひとつしかないけど、たとえば腕を地面と平行にしてずっと太陽にかざしていれば、手のひらを作り出そうとして腕からにょきにょきたくさんの手のひらの芽が出てくるかも! ってことだな。

花を咲かそうと、いつも上を見てばかりいる・・・わきめもふらず、必死に、必死に。でももしかしたら、ときにはこんなふうに横たわって、寝転んでみたほうがいいのかもしれない。ゆっくり太陽に当たっているうちに、いつの間にか、自分でも気づきもしなかった部分から芽が出てくるかもしれないね。見えなかったものが、見えてくるのかもしれないね。枝のなかで、出たいよ、出たいよー! と叫んでいたエネルギーが、顔を出すのかもしれないね。   

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