« 笑顔を求めて! | トップページ | ある看護師さんの記録 »

2011年3月27日 (日)

心細さと人への愛しさについて

「泣いて泣き疲れた夜は 誰かに心から甘えてみたいのさ どんなに強く生きていくでも 優しさを知らずには眠れない」(レミオロメン『小さな幸せ』作詞 藤巻亮太 より)――こうやって歌にうたわれていることに、少し安心する。強いように見える人でも、心細いときには誰かに甘えてみたくなることがあるのかもしれない、ということに。

2週間前の震災。被害を受けたわけではないけれど、地震後の数日間、少し心細くなってしまうことがあった。そんなときに周りの人たちがくれた優しい言葉や励ましの言葉。不安をとりはらってくれる言葉。そのひとつひとつに、とても支えられた。こんなに不安がってる場合じゃない! 元気がわき起こってきた。みんな、ありがとう。

人って大切。当たり前だけどあらためてそう思った。自分をこうやって支えてくれる人がいること、それだけで涙ぐみたくなる。私のメソメソ負の感情も突っぱねることなく受けとめ、励ましてくれたこと、ほんとうに感謝している。

心細さの裏返しとも言えるのかもしれないけれど、この数日間で、私の心のなかの「人への愛しさ」が倍増した。こんなふうに私とつながっていてくれる友人や家族はとても大切で、私の好きな人たちばかりだ。普段から、好きな人たちには気持ちを直球で表現してしまうほうなのだけど、最近ではその愛がますますふくらんで、やや過剰になってしまっていたかもしれない。ゴメンね。

いまが大事。そういう気持ちでいっぱいになってしまうのだ。おしゃべりをしたり散歩に出かけたりおいしいものを食べたり――そういうことがたまらなく大切に思えて、それを求めたくなってしまうのだ。

***

 地球へのピクニック   谷川俊太郎

ここで一緒になわとびをしよう ここで
ここで一緒におにぎりを食べよう
ここでおまえを愛そう
おまえの眼は空の青さをうつし
おまえの背中はよもぎの緑に染まるだろう
ここで一緒に星座の名前を覚えよう

ここにいてすべての遠いものを夢見よう
ここで潮干狩をしよう
あけがたの空の海から
小さなひとでをとつて来よう
朝御飯にはそれを捨て
夜をひくにまかせよう

ここでただいまを云い続けよう
おまえがおかえりなさいをくり返す間
ここへ何度でも帰つて来よう
ここで熱いお茶を飲もう
ここで一緒に坐つてしばらくの間
涼しい風に吹かれよう

『谷川俊太郎ヴァラエティブック』 マガジンハウスより

***

ただただとなりを歩けたら。小さな春を見つけて喜び合えたら。ベンチにすわっておしゃべりできたら。あるいはだまって、空をながめ続けられたら――。これまでとまったく変わらないなんでもないような時間を、一緒に積み上げていきたいな。そういうものを大切にしたいなと、心から思う。

===

東京外国語大学、多言語・多文化教育研究センターからのお知らせを貼り付けさせていただきます。

今回の地震で被災された外国人のかたで、情報がなくてお困りのかたなどいらっしゃいましたら、こちらから探すことができます。ライフライン、原発についてなど多言語に翻訳されています。

■東日本大震災に関する被災者向け情報<多言語版>をウェブサイトで提供しています
http://www.tufs.ac.jp/blog/ts/g/cemmer/

===

|
|

« 笑顔を求めて! | トップページ | ある看護師さんの記録 »

考えたこと、いろいろ」カテゴリの記事

」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1423813/39389725

この記事へのトラックバック一覧です: 心細さと人への愛しさについて:

« 笑顔を求めて! | トップページ | ある看護師さんの記録 »