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2011年4月18日 (月)

散りゆく桜と葉桜と

あっというまに、ピンクの花のすきまから、緑の葉っぱが伸びはじめた。

葉桜は、近くで見るととてもいい。うすいピンクとやさしい黄緑。寄り添いあってやさしく揺れている。

小さな小さな、ひとさし指のつめくらいの大きさの花びらが、次から次へと地上に舞い降りてくる。

「ちりちりちりちり……」「カラカラカラカラ……」

アスファルトのうえで、かわいた桜の花びらがかすかな音をたてる。散ったあとでも、こんなに嬉しそうな声をたてながら、花びらたちが追いかけっこをしているよ。

耳をすますと、まだまだいろんな春の音が聞こえてきます。

 桜花 時は過ぎねど 見る人の
          恋の盛りと 今し散るらむ  『万葉集 詠み人知らず 巻10-1855』

散ってゆく桜の花の気持ちを詠んだ歌。散る時がきたわけではないけれど、見る人が恋しく思ってくれているうちに、散ってしまおう。愛でてくれている気持ちが衰えないうちに、今、この真っ盛りのときに散ってしまおう。

(読む人によって、感じること、解釈の仕方はさまざまだと思いますが、ひとつにこういう解釈があるようです)

咲ききったから散っていくのではなく、一番輝いているこのときに散ろうという桜。散ってゆく姿がますます愛おしく思えてしまう。前向きに、散ってゆく桜。そのあとにはすぐ緑の葉っぱがキラキラ輝く季節がやってくる。桜の散るのを、さみしいなんていう気持ちで見られなくなる。

こんなにも美しく散ってくれる桜、ありがとう。もっともっと愛でてあげたいな。

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