« その花の名は | トップページ | 3か月 »

2011年6月 9日 (木)

生まれて初めてそらまめをゆでて食べた話

生まれて初めて、自分でそらまめをゆでて食べた。

実はこれまで、そらまめくんというものにはほとんど興味がなかった。あまり得意ではないものだと思いこみ、あえて近づこうなんて思ったためしがなかった。

幼いころたった一度だけ、塩ゆでのそらまめを食べた記憶がある。ちょっとくせのある味と香り。嫌いとまではいかなくとも、私の口に合わなかったようだ。それ以来、自ら食べてみようと思うことがなかったのだから。

ところが先日、急に、食べてみようという気持ちが沸き起こった。大人になった私の舌は、それをとてつもなくおいしいと感じ取れるように変わっているかもしれない。だとしたら、そらまめを食べない人生が、とてももったいないではないか。幼いころ苦手だったちょっとくせがある(と私が感じる)食べ物、たとえばホワイトアスパラガスやゆずや山椒などは、いまではまったく平気になったのだのだから、きっとそらまめだって大丈夫のはず。

まあね、私をそういう気持ちに駆り立てた一番のポイントは、そらまめがバラ売りされていたということなのだけど。スーパーマーケットでよく見かけるのは、大袋に10本も20本も詰め込まれて売られているものだ。でもその日は、1本29円でバラ売りされていた。思い切って、1本だけ買い物かごの中に入れる。そして、ウキウキしながら家に帰った。

さっそく食べてみることにする。そらまめそのものを堪能するにはやはり、シンプルな塩ゆでが一番だろう。ようし!

・・・っと、ところで、これはどうやってゆでればいいのだろう。

そらまめ調理が初めての私。みなさま、ちょっとあきれるかもしれませんが、どうゆでればいいのか、私は悩んでしまったのです。だって、考えてみてよ! おまめには、いろいろな調理のパターンがある。

①さやごと調理して、さやごと食べるもの。たとえば、さやえんどう、さやいんげん。

②さやごと調理して、中身だけ食べるもの。たとえば、枝豆。

③中身だけ調理して、中身だけ食べるもの。たとえば、グリーンピース。

そらまめは、いったいどれにあたるのだろう。

見れば、さやはとても大きい。肉厚で、なんだかおいしそうな気もする。ゆでてから小さめに切ってマヨネーズで和えるとか、炒めて食べるとかしたら歯ごたえがあっていいんじゃないか・・・なんて思って①か。

いやいや、こんな分厚いさや、固くて食べられないでしょ。そりゃ、取り出して調理の③にきまってる!

そうじゃなくてさ、同じ塩ゆでの仲間、枝豆と同じように調理しなきゃ、ってことで②か。

うむ・・・。迷いましたが、調べたところあっさり解決し(正解は③!・・・って、みんな知っててあたりまえか)、おいしく仕上がるようにちゃんと切り込みを入れてゆでてみました。

中で眠っていたそらまめくんは、さやの大きさから思ったらほんとうに小さいものがたったの3粒。それでも、ひと粒のお豆さんにおいしさがたっぷりつまっていた。幼いころ感じたくせのある味、やっぱり変わっていなかったけれど、それこそ、くせになる、虜になる味だと思った。ほくほくしてて、こんな小さなお豆なのにおいしさがぎっちりつまっているのだよ。ああ、そらまめくん、私は大人になったみたい! 食べてみてよかったよ!

残ったさやは、そらまめくんの宝物、ふわふわのベッドだ――『そらまめくんのベッド』(なかやみわ 作 福音館書店)というとってもかわいらしい絵本がある。「くものようにふわふわで、わたのようにやわらかい」ベッド。ほんとうだ!! そらまめくんは、このベッドで、大事に大事に守られて、春のおいしさを集めていたんだね。

|
|

« その花の名は | トップページ | 3か月 »

たべもの」カテゴリの記事

コメント

わたしも小さいころは匂いが苦手だったけど、いまは大好き!
なんていい香り~、なんてうっとり。
一袋買っても、さやをむくと豆はほんのわずかですよね。
塩ゆで大好き♪♪ 夫と奪い合いです。

投稿: jasmine | 2011年6月10日 (金) 22時55分

jasmine さんも、苦手→大好きになったんですね!
独特の香り、私も、くせになりそうです。
さやはりっぱなのに豆はほんのわずかで、切なくなっちゃう・・・。でもかわいい♪
私もこれからは、そらまめくんを、たくさん楽しみたいです。

投稿: どんぐり | 2011年6月11日 (土) 00時06分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1423813/40333038

この記事へのトラックバック一覧です: 生まれて初めてそらまめをゆでて食べた話:

« その花の名は | トップページ | 3か月 »