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2011年9月 6日 (火)

雨あがりの光

夕方、突然大雨が降りだした。

会社を出ようとするその時もどしゃぶり。こんなふうでは一瞬でびしょぬれになってしまうだろう。

雨がおさまるまで待つことにした。健診センター(勤務先)のロビーで健康雑誌を読み時間をつぶす。

「どんぐりさん、大丈夫そう! いまなら行けますよ」

同じく待機していた人に声をかけられ、その人とともに駅に向かった。

さっきまでの大雨が嘘のように、もうパラパラ程度の小降りに変わっていた。そして、行く手には、重く積もった灰色の雲のあいだから空が少しずつ広がっていくのが見えた。

空は、光っていた。

やさしい光が、まぶしかった。目を覆いたくなるようなまぶしさではなくて、キラキラしていて、心の中に虹が広がっていくような、そんなまぶしさ。

真っ黒い雲に覆い尽くされどしゃぶりの雨を降らせていた空だから、それはますます美しく輝いて見える。

*

電車に乗ると、また雨が降り出した。横なぐりの大雨(電車は走っているので、余計にそう見える)。

でも、自宅の最寄り駅についたときには、おさまっていた。ほっとして、歩き始める。

と思ったら、2分も歩かないうちに雨がみるみる激しくなっていった。雨宿りする場所もなく自宅に着くまでの20分、小さな折りたたみ傘の下、身を精一杯縮めながらどしゃぶりのなかを歩く。家にたどり着いたときにはもちろん、びしょぬれ。

太陽に照らされている明るい午後に、突然の大雨。でもすぐに止む。と思ったらまた雨――最近、とても不安定な天候が続いている。

どしゃぶりのなかにいるときにはいつも、思う。

「一体いつ止むのだろう」と。

絶え間なく自分を打ち続ける大粒の雨に、なにもかもずぶぬれのぐちゃぐちゃにされながら、もう永遠に止むことがないのではないか、と思うことさえある。

でも、ひとしきり降り終え、ようやく小降りになったとき、ふと、黒い雲のすきまに光を見つける。それは、小さな小さな光。でも、とても強い光。ちゃんと、光はあるのだよ。雨は、ちゃんと止むのだよ。

でも、それでもまた

「一体いつ止むのだろう」

を、繰り返してしまうのだ。何度でも何度でも大雨を降らせては、自分で自分をずたずたにしてしまうのだ。

永遠に雨を降らなくさせることなんてできないし、雨だって、なくては困るもの。だから、何度でも雨を降らせる代わりに、そのたびに、強くなっていけたらと思います。

いつか、暗闇のなかの強くて小さな光に、自分自身がなることができるように。

そして、その小さな光を、大きな虹に変えられるように。

そんなふうになりたいと、思う。

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