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2011年9月12日 (月)

月の光のように~お月見の夜に思うこと~

月がめちゃくちゃきれいだった。

帰り道、空にくっきりと浮かぶ月。

空が広くひらけた場所で思わず立ち止まり、天を仰いだ。

強くやさしく光っている月。
わけへだてなく、あらゆるひとやものを照らし、見守ってくれている月。

それなのにまるで、私だけのものであるかのようにも思えてしまうから不思議だ。

月を見上げていたら、ふと、井上ひさしさんのこんな言葉が頭に浮かんだ。

  むずかしいことをやさしく

  やさしいことをふかく

文章を書くときのことについての言葉だと思うけれど、私は生きていくうえで大事にしたい言葉として胸のなかにしまってある。

月を見ていたら、心の底にずんと沈んでいた重いものやむずかしいものが、月の明るい光に包まれてふわっと軽くなったような気がした。

そのあとは、こんなふうにつづきます。

  ふかいことをおもしろく

  おもしろいことをまじめに

  まじめなことをゆかいに

  ゆかいなことをいっそうゆかいに

私には、あまりに熱くなりすぎて、まわりが見えなくなってしまうよくない癖がある。
そういう状態のときには、物事の出発点がすべて自分になる。うまくいかなければ自分自身が苦しむし、何よりも、まわりの人たちをも苦しめることになる。

物事は、どんどんどんどん、むずかしくなっていく。

そうなっていくことにすら、気づくことができなくて。

――ということに、最近ようやく気づいた私。

自分を窮屈な部屋のなかに閉じこめておくのは、おしまいにしよう。
「むずかしいことを、やさしく」――凝り固まっていた心をやわらかく解きほぐし、やさしいものに変えていこう。こねくりまわして自分でますます複雑にしてきたむずかしい気持ちだけど、変えようとすることによって、それを乗り越えようとすることによっていっそうふかくなる――ことを信じたい。

ふかいなぁ。むずかしいなぁ(あっと、また「むずかしく」してはいけないね)。

今夜見た月のような存在になりたいな、と思う。
まわりの人を心地よい気持ちにさせられる人になりたいな、と思う。

静かで、やさしくて、あたたかい光でまわりのひとを包み込めるようになりたい。遠くでそっと、見守っていたい。自分本位のやさしさではなく、相手が最も心地よい気持ちになれることはなにかをまず考えたい。

そういうことを、井上ひさしさんの言葉のように、できるようになりたい。簡単なことではないけれど(あっ、やっぱりまた「むずかしく」・・・ではなく、おもしろく、まじめに、ゆかいに、そして、いっそうゆかいにできるようにね)。

ほら。うさぎたちが、ゆかいに、ぺったんぺったんおもちをついているよ!
大丈夫。お月さまは、いつでもそばにいて見守っていてくれるのです。

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