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2011年11月12日 (土)

表現、無限大!(陶磁器の旅④)

10月に書いていて途中になっていた旅の記録、「国際陶磁器フェスティバル美濃 ’11」 のつづきを書こうと思います。最後に書いたのが10月11日。1か月以上経ってしまいました。一度途絶えて再開しようとすると、なんだかかなりパワーが要るみたい。

ずいぶん時間が経ってしまったので、旅行記というよりむしろ感想文みたいになりそうですが・・・。

(1カ月前に書き始めた旅の始まりの記事はこちらです)

++

まずはメインの展示会場へ。ただっぴろい空間に、数々の作品が展示されている。

土から作り上げられたその作品たちは、手のひらに乗ってしまうような小さなものから、たとえば私3人分くらいの巨大なものまで実にさまざま。

実用品としての使いやすさを第一に考えたもの。見た目の美しさを極めたもの。自身のなかからあふれんばかりにわき出るものをそのまま表現したもの。

大きさ、形、色、素材、すべてが自由。土は、自由自在。どんなふうにでも変化させられる。

表現、無限大!!

と思った。

友人と私は、めいめいに気にいった作品の前で立ち止まっては、心ゆくまでそれを眺めた。

陶磁器、最高! 土、最高!!

お近くの方は(いや、遠方の方でも)ぜひ一度見に行ってみてください、なんて言おうと思っていたら、会期はとうに終了していました(こちらのホームページに「バーチャル展覧会」というものがあって作品を見ることができるけれど、やはり目の前で見るのとでは全然違ってしまう)。ぜひ、3年後に!

*

あらためて、ものづくりって素敵だと思った。特に、こんなふうにどこまでも自由に表現できるときには。

一緒に行ってくれた友人は、実は陶器関係の仕事のプロフェッショナル。家には、自分で購入した窯もある(とっても大きな買い物!)。ほんとうに、つくることが好きなのだ。

中学校時代から絵を描いたり作品を作ったりするのがとても上手だった彼女。陶磁器専門の研究所を修了したあと、多治見市有数の窯へ就職し、陶器をデザインする仕事を数年間していた。その後転職し、現在は陶器のタイルの営業の仕事している。

そんな彼女に、私はふと疑問に思ったことを尋ねた。

「もう、デザインしたり作ったりする仕事はしないの?」

彼女の返事は、「うん、仕事としては、しようとは思わないね」というものだった。会社に所属していれば、当然だけどどうしても会社の意向に沿って仕事を進めなくてはならない。自分の作りたいものや表現したいものがあっても、それが制約されてしまう。そういうところが、難しいのだと。

そうなのだな。表現、無限大!! というわけにはいかないのだ。

だから、これから焼き物をつくるなら、仕事としてではなく自分のやりたいように、趣味としてやっていくと思うと言っていた。

好きなことを仕事にするというのは、ものすごく難しいことだとよく言われるし、私もこれまで仕事をするなかで何度もそれを感じたことがある。特に会社勤めの場合なら、会社と自分の狭間でいろんなものと闘っていかなければならない。

逆に、「表現、無限大」のなかで仕事をする場合では、なにもかも自分に委ねられ、どこまでも自分のなかにあるものと闘っていかなければならないから、すごくエネルギーが要るのだと思う。

翻訳の場合は、どうなのかなぁ、と思う。私はまだ「学習」としての視点で翻訳をとらえている段階だから、そういうところはわからない。

(やっぱり、旅行記っぽくなくなってきてしまいました)

というわけで、

Photo
会場内で一服して紅茶を飲んだときに、そのまま持ち帰ることができたマグカップ。

メインの展示を見終えたあと、「モザイクビエンナーレ」というタイル作品や、アール・ヌーヴォーの磁器の展示などを見に行った。ひとつひとつ本当にユニークで、やはりそこでもまた、表現は無限大だなぁ、と思う。

国際陶磁器フェスティバル、今年もとても楽しませてもらいました。

(つづく)

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