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2011年11月28日 (月)

パズルを埋めていくように

1カ月に1回ほど、がんに関するセミナーを聞きに行っている。

これまでは、大腸がんや肺がん、乳がんや子宮がんなど「○○がん」がテーマだったのだけど、今回はちょっと違った。

今回は、「がんと漢方薬」の話。

がんと漢方薬? 

がんの治療法といえば、これまでの話のなかでも必ず登場してきたのは、抗がん剤とか化学療法とか放射線療法とか、そういうものだった。
がんと漢方薬が結びつくなんて、そんなこと考えたことがなかった。

だから今回の講座はとても新鮮だった。

漢方薬は、抗がん剤の副作用症状を緩和するのにとても有効なのだということ。現在そういうところにとても注目が集まっていて、研究が進められていることなどのお話をわかりやすくうかがうことができました。

*

医学のバックグラウンドがなく医薬翻訳者をめざす私にとって、こんなふうに、現場や研究の第一線でご活躍されている方々や病気の体験者の方のお話を目の前で聞くことができるこのようなセミナーはとても貴重なもので、大変勉強になる。

医薬翻訳の勉強をはじめて2年が経った。最初はほんとうに、私の頭のなかにある医薬翻訳というページはまったくの白紙だった。パズルにたとえるならば、何万ピースもあるパズルのピースはひとつだって埋まっていない状態。どのピースをつまみあげたらいいのか、途方にくれていなきゃならなかった。

でも、ほんとうに少しずつだけど、ピースをつまみあげ、組み合わせていけるようになっているような気がする。毎回こうやってセミナーに参加するのも、1ピース。通信教育の課題をやるのも、復習をするのも、1ピース。本を読むのもテレビを見るのも人の話を聞くのも全部、ひとつひとつがパズルの1ピースとなって、その絵柄を浮かび上がらせるものとなる。

購読をはじめたころは、読んでもほとんどちんぷんかんぷんだったメディカルトリビューン(医学専門新聞)も、いまは読むのがとても楽しみになってきた。

でも、楽しいからといって、パズルが埋まり、絵柄が見えてくるわけではない。

埋めるべきパズルのピースは、何万、もしかしたら何十万、何千万・・・?(きりがない)。

そう、きりがないのだ。

医薬翻訳というパズル(人生のパズルは何でも、だけど)は、完全に埋まることは、決してない。

たとえばだけど、私が、何十年も医薬翻訳の仕事を続けることができたとして、そういうときが来たとしても、パズルは埋まっていないはずだ。埋まるものではないはずだ。

なぜなら、(どう考えても、医師並みの知識や経験には絶対に追いつけないという理由もあるけれど、それは別として)埋めていくそばからまた、埋めるべきスペースが増えていくから、である。

日々、新しいことがつぎつぎに生まれている。学ばなくてはならないことが生まれ、毎日、さらに複雑な形をしたピースが私たちには課せられているのだ。一生、勉強! ということですね。

そうやって考えると、また途方にくれそうになってしまうけれど、それでもコツコツひとつずつ、埋めていこう。少しでも絵柄が見えてくるように、ひとつひとつ・・・目をこらして、必死でピースを探してみよう。いろんな方向へ手を伸ばし、足を踏み出し、埋めるべきピースを見つけよう。

でも目の前のピースばかりに気をとられて全体が見えなくなってしまわないように、ときどき、遠くから眺めてみることも必要だな。

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