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2012年2月18日 (土)

夜中におなかが痛くなったら(つづき)~回復編~

(2月11日の記事のつづき)

いったいどれくらいの時間が経ったのだろう。

最も苦しいところを乗り越えたときに気づいたのは、「ものすごく寒い」ということだった。パジャマの上にあたたかい上着を羽織っているものの、季節は真冬。深夜2時。身を切るようなその空気の冷たさに気づいてしまった瞬間、私の体がガタガタと震えだした。それはもう文字通りにガタガタと。寒い。つらい。もういやだ。早く布団に帰らせて! 

その願いが神様に届いたのか、ようやく私はトイレから解放された。すばやく布団にもぐりこむ。しかし、体は相当冷え切っていたようで、上着を着たままであるのにガタガタがちっとも止まらない。

*

目覚ましの音。時刻はAM 5時30分。いつの間にか眠れていたようだ。

もう昨日ので十分。いいかげん大丈夫だろう。――しかし、その考えはまったく甘かった。症状はおさまってなんていなかった。

一日、会社を休ませてもらうことにする。あとで病院にも行こう。

トイレに行く回数が減りやっと動き出せそうな状態になったのは、もう正午になろうとするころだった。意を決して、玄関の扉を開ける。

昨日の暗闇がウソみたいな明るい外の世界。なんともすがすがしい気分になる(が、気をつけないとよろめく)。

家から徒歩5分くらい(ありがたい)のところにある胃腸科クリニックに向かう。そういえば、私は都会に出てきてまもなく丸5年になるが、こんなふうに病院にかかるのは初めてのことだ。ずっと、風邪さえひかなかったってことだ(それほどおバカさんってことかしら)。

私が受付を済ませたすぐあとに、私と同じくらいの年齢の(←勝手な判断)男性がつづいて受付をした。池田さん(仮名)と呼ばれるその男性も、受診が初めてのようだ。しかも、私と同じ症状を抱えているような(←勝手な思い込み)ぐったりした様子に見えた。

診察も、私のすぐあとに池田さんが呼ばれた。点滴も一緒だった。同じ部屋で、ほぼ同時に初めてほぼ同時に終わった。いつの間にか私は池田さんに親近感を覚えていた(←勝手に、一方的に)。「つらいですよね、お互い頑張って早く回復しましょうね」私は池田さんに向かって、心の中でそうつぶやいた。私はもう孤独ではなかった。トイレで独り絶望を感じていた昨日の私ではなかった。池田さんとともに苦しみを分かち合い、回復に向けて歩んでいけるのだ。

その一歩を踏み出すべく、帰りにドラッグストアでスポーツドリンクとプリンを買った。病気のときの私の必須アイテムだ。プリンはまだ食べられる状態ではなかったので、水分を摂り、処方された整腸剤を飲み、ぐっすり眠った。今度はとてもよく眠れた。

*

月曜日。元気に会社に行った。

「熱は出なかった? せきだけ?」

朝、私を見るなり課長が言った。(おや。せきってなんのことだろう)と思いつつも、「熱は出ていないです」と答える。

そのあと、ほかの人からも「せき、大丈夫?」と尋ねられた。

「止まらなかったんでしょ?」

と。

「えっと・・・。止まらなかったのは、止まらなかったんですが。せき・・・、ではないですね」

どうやら、止まらないものの正体はいつの間にか「せき」にすり替わってしまったみたい。まあいいや、もうしっかり止まったんだから!

+++

「救急車を呼ぶかどうか迷った時にかける番号」というものがある。

#7119 救急相談センター(これは、東京都のものです)

自分の住む地域の医療サービスを知っておいて、いつでもどこでも使えるようにしておかなくてはな、ということを身にしみて感じた体調不良体験でした。

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コメント

ご無事で何よりでした(>_<)
「回復編」を読むまでハラハラしておりました~。
もうすっかり大丈夫なのでしょうか?しばらく不安定な気候が続きますし、くれぐれもご自愛くださいませ。

投稿: くまぼぼ | 2012年2月19日 (日) 09時33分

くまぼぼさん、あたたかいコメントをありがとうございます。
回復編を書くのが遅くてハラハラさせてしまい、ごめんなさい。いまはもう、元気いっぱいですよ~!!

でも油断せず、気をつけますね。
くまぼぼさんも、お体大切になさってくださいね。

投稿: どんぐり | 2012年2月19日 (日) 20時31分

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