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2012年3月10日 (土)

あのときの子どもたちに

ひさしぶりに、「世界に一つだけの花」(作詞・作曲 槇原敬之)の歌を聴いた。

この曲を聴くと必ず、「一輪車クラブ」のことを思い出す。

この曲が爆発的な人気をみせていたころ、私は児童館に勤めていた。公民館の機能も兼ねていた施設だったから、乳幼児からおじいちゃんおばあちゃんまで、あらゆる年齢のかたが訪れる場所だった。

「一輪車クラブ」は、小学生を対象として毎週土曜日に活動を行うクラブだった。年に一度、市内にある10くらいの児童館・児童センターが合同で開催する「児童館まつり」では、一輪車クラブによる発表会がある。全部の児童館のクラブ員たちがひとつの大きな輪になるのだ。

そのときのテーマ曲が「世界に一つだけの花」だった。一輪車だからもちろん両手は空いている。その両手にビニールテープでつくったボンボン(なつかしい)を持って、振り付けをしながら大きな輪をつくり一輪車をこぐ。とても華やかなものだ。

「世界に一つだけの花」の歌が流れてきて、そんなことを、思い出した。振り付けも全部覚えている。

たくさんの子どもたちの顔も浮かんできた。

一輪車クラブの子たちだけでなく、児童館にやってくるたくさんの子どもたちのことを。

毎日、学校から帰り、家にランドセルを置いた子どもたちが、午後3時半をすぎるころから児童館へやってくる。「こんにちはー!!」いつも一番乗りに飛び込んでくる男の子。ものづくりが大好きで人懐っこい女の子。制服のままやってくる中学生のおしゃべりな女の子2人組や、ダブルダッチに燃える高校生だってやってくる。

朝のうちは、お母さんと赤ちゃんの時間。乳幼児クラブで、アンパンマン体操をしたり小麦粉ねんどで遊んだりしたこと。ご年配の方と、ちまきを作って食べたこと。もちつき大会、大鍋会、栗拾い。ぐりとぐらに変装したクリスマス会。

いつも、いろいろな人たちが自由に出入りすることができるにぎやかな場所だった。見慣れた顔にほっとしたり、新しい人と人との出会いに嬉しくなることがたくさんあった。

たとえばあのとき10歳だった子なら、いまではもう成人している。
あのとき3歳だった子なら、いまではもう中学生だ。
中学生のお姉さん方は、社会人。ママになっていてもおかしくない年齢だ。

いま、どんな顔をしているかな。

どこで、何をしているんだろう。元気かな。思い描いた人生を歩んでいるだろうか。

急に、会ってみたくなった。

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