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2012年3月 6日 (火)

夢に、においはあるのでしょうか。

10日ほどまえ、沈丁花につぼみがつきはじめたのを見つけた。

駅から最寄り駅に向かう途中、ちょうど横断歩道を渡りきったところにあるお宅の門の前にある一本の沈丁花。生け花に使う剣山みたいな、ひとかたまりずつの小さなつぼみが、いくつもいくつもついている。赤紫と白のそのつぼみはいつひらくのかしらと、毎日の出勤時、必ずその様子を見るようになった。

そんなふうに、沈丁花のことばかり想っていたら。

沈丁花が、夢にまで登場しました!

*****

   思いつつ 寝ればや 人の見えつらむ 夢と知りせば 覚めざらましを 

                                       小野小町

  (あの人を想いながら寝たから、夢にあの人が出てきたのだろうか。
   もし夢だと知っていれば、目を覚まさなかったのに)

という心境ですね。恋しく思ったり、いつも気にかけていることはほんとうに夢に登場するんです!

*****  

それはしっかり、ひらいていた。そして、とても大きかった。沈丁花のひと山はふつう、ピン球くらいの大きさだけど、夢に出てきたその沈丁花は巨大なもので、ソフトボールくらいの大きさだった。

色はなぜがオレンジ色。さらに、ひとつの木にいくつも花がついているという本来の姿ではなく、彼岸花みたいな咲き方をしていた。一本の茎に、たったひとつの花がついているという・・・。

どんなにおかしなことでも信じこんでしまうのが夜に見る夢というもの。私は不思議な姿をしたその花を、少しも疑うことなく「沈丁花」と認識し、うっとりと眺めていた。

ゆっくりと眺めていたかったのだけど、夢のなかの私には急ぎの用事があった。そのあと、野球の試合に出場しなくてはならなかったのだ(運動音痴の私がなぜ? 野球の試合なんて出たことがないのになぜ?)。せめて写真を撮っておこうと急いでシャッターを切ったら、ぶれて失敗。あせっていたら、目が覚めた(もっと眺めていたかった。夢だと知っていれば、目を覚まさなかったのに)。

目が覚めてから、気づいたこと。

沈丁花には、強い香りがある。金木犀と同じように、咲くと辺りに香りがたちこめるから開花したことがすぐにわかる。

それなのに、香りをまったく感じなかった。せっかく夢で会えたのに、あの芳しい香りを感じることができなかった。

これまで生きてきたなかで見た夢で、香りを感じたことは残念ながらたぶんないと思う。あれ? でも、食べものを食べる夢を見て、おいしいと感じたことはあるような気がしないでもない・・・それなら、においも感じている? 味覚と嗅覚は違うものなのか。

わからない、思い出せない。

夢に、においはあるのでしょうか。

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