文化・芸術

2012年8月17日 (金)

映画 『The Lady アウンサンスーチー 引き裂かれた愛』をみて

映画 『The Lady アウンサンスーチー 引き裂かれた愛』 をみました。

映画や本などの感想を述べるのがとても下手くそなわたしなので、うまいこと言えませんが、とてもとてもよかったです。

アウンサンスーチーさんの強さやあたたかさ、美しさ、女性らしさ。母親として、妻としての彼女のふるまい。その生き方すべてに心をうばわれました。

たとえば彼女のように、政治的な活動をするとか大勢のひとたちを率いる指導者になるなんてわたしには考えられないけれど、どうしたってぶれない彼女のように、自分もあんなふうに一本貫き通すものを持ってどこまでも強く生きていかれたら、と思いました。

引き裂かれても、引き裂かれても、それでもつながりつづける愛。

ドラマや映画じゃなくて、(って、これも映画ですね。でも実話ですからね)、現実に、こんなにも深い愛が存在するなんて。
途中から、どの場面を見ても泣けてしまって涙がずっと止まらなくなった。それはきっと、この映画にあふれる愛を心から感じたせいのような気がする。

たしかに、わたしが人並み以上に涙もろいということもあるけれど、でも、ただただ愛を感じることでこれだけ涙がこぼれてしまうなんて、そのことに自分でもおどろいてしまったんです。

愛なんていうことばは、わたしには使いこなせないし、軽い気持ちで口にできるようなものではないけれど、あぁ、こういうことのことを言うのねと、まったく未熟なわたしの心になにかが大きく広がるような感覚をおぼえました。

あまりにも残虐で、ここまで映像にしてもいいのかと思うほど直視できないような場面もありました。そういう状況で軟禁生活を強いられながらも、ひとびとを思いながら活動しつづけたアウンサンスーチーさんを心の底から尊敬します。

凛としたその姿や表情は、彼女の生き方そのもののようでとても美しかった。なにものにも屈することなく、彼女のなかにあるただひとつ大切なものを貫き通す力が、彼女全体を覆い尽くしていました。
かつて夫マイケルと贈りあった花であるといわれている髪飾りが華やかで素敵で、彼女の美しさをいっそう引き立てていて、ほんとうにきれいなかただなぁと見とれてしまいました。

(といっても、映画にご本人が出演されているわけではないのですがね。でも、アウンサンスーチー役のかたはほんとうに、さまざまな方向からものすごい努力をされたようです――ということが、映画公式ホームページ、こちらに書かれていました)

ちょっとした理由から、映画館にいくことが少しだけ得意ではないわたし。人に誘われて行ったのは別として、自ら映画館に行くことを決めて足を運んだのはたぶん5年ぶりくらい。

通常はそれほどに、映画へのアンテナが低い(それじゃいけないと思っているのですが)のですが、『The Lady』は、なにかの案内を見て、公開前から「絶対行こう!」と心に決めていたもの。

こんなわたしが、久しぶりに見た映画に対して急にあれこれ言うのも・・・ですが、とにかくほんとうに素敵な映画でした。刺激を受けました。(こういうのをにわかファン、と言うのでしょうか・・・そう言われてしまうのかもしれないけれど、)これからは映画をもっと見たいなと思いました。世の中にはきっと素敵な映画があふれているのねと思いました。

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2012年7月30日 (月)

クライドルフの世界

スイスの絵本画家 「クライドルフの世界」 の展覧会へ行きました。

絵本の原画を見てすぐに、わたしはクライドルフの絵が大好きになりました。
擬人化された草花や昆虫はとてもかわいらしくてやさしくて、ユーモアにあふれています。淡くてやさしい色づかいも素敵。いつまでも眺めていたい原画ばかりでした。

*  *  *   

スイスの農村の豊かな自然のなかで、幼いころから草花や昆虫をスケッチすることが大好きだったクライドルフは、のちに画家を志し、美術学校へ入学します。しかし、学費を稼ぐための働きづめの生活により、絵筆を持つ気持ちにもなれない日もあるほど、心身の具合を崩してしまいます。

アルプスでしばらく療養生活を送ることにしたクライドルフ。大自然のなかで、目の前の花や昆虫をじっくり観察して過ごしたこの時期の体験が、彼独特の世界が創られる基盤となったのでした。

「私が絵を描くことで、花の儚さを、少しでも引き延ばすことができたら」

ということばが印象的でした。

ある日、目の前の花が美しくて思わず摘み取ってしまったクライドルフ。
「摘み取らなければ、ずっと美しく咲いていられただろうに・・・」と後悔の念にかられると同時に、それならと、その花を擬人化して絵に描いたことが、メルヘンと想像力あふれる絵本が生み出されたきっかけだったようです。

*  *  *

その絵は、それまでに生きてきた彼の生活と、そのときまさに生きている生活そのものなのだなと感じました。草花や昆虫や、あらゆるものを見るまなざしがものすごく、やさしいのです。

またひとり、素敵なひとに出会えたなぁ。すごくうれしい。

展覧会は、わたしが訪れたまさにその日、7月29日が最終日でした(←渋谷のBunkamura ザ・ミュージアム。この先は、福島、富山、横浜へ巡回するようです)。
とてもとても、行ってよかったなと思いました。

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2012年4月 8日 (日)

春の散歩 日本民藝館と表参道

今日は、春の散歩の日。

私を連れ出してくださったのは、翻訳者としても女性としても私のあこがれである2人の先輩。この小さなどんぐりの私がそんなお姉さま方と一緒に散歩できるなんてそれだけで嬉しいのに、いろいろ素敵なところばかり案内していただいて、とても楽しい一日になりました。

散歩のメインは、日本民藝館(東京都目黒区)と、表参道ぶらり。陶器屋さん&絵本屋さんを中心に、街歩きを思う存分楽しみました。

スタートしてまず私たちを迎えてくれたのは満開の桜の木と春の陽射し。ほかにも、歩く道々でたくさんの春の花に出会うことができ、「わ、見て見て!」と見つけるたびに、顔にも心にもぱぁーっと明るい花がひらきました。

日本民藝館は、建物のつくりから展示されている作品たちまで何もかもが奥深く、本当に素敵な場所でした。ひとつひとつの作品からは、その一瞬一瞬に魂をこめて作業をしたのだろうということがこちらに迫り来るように、でもやさしく伝わってきました。まるで、作者がこちらに語りかけているみたいに。

そう感じられたのは、そのあとにめぐった何軒かのうつわ屋さんでも同じ。見ているだけでうっとり。いろいろな表情をした素敵な陶器やカトラリーたち。
さまざまな調味料をすくうのに使うための小さな木のスプーンを、5,6本も(もっとたくさんだったかな)手に取り悩んでいる先輩に、「そんなにたくさんの種類の調味料があるのですね(さすが、お料理上手の方だからなぁ)!」と言ったら、「いえ、これちょっとずつ木目とか、模様が違うでしょう?」というお返事。同じものでも、ひとつひとつどこか違っている。違う名前を持ったひとりひとりなのだなぁ~なんて思いました。

「ねえ、どんぐりだって!」絵本のお店で、先輩が、どんぐりが主人公の物語絵本を発見。まぁうれしい! それはそれは、やさしいタッチの絵が素敵な心あたたまるストーリー。一枚ずつページをめくって、ところどころ声に出して読み聞かせてくださる。どんぐりの私、どんぐりでよかったなぁと思いました(うるうる)。

昼食は、有機栽培のお米と野菜を使用した体にやさしいランチ。休憩は、絵本屋さんがお好きな先輩が見つけてくださった、絵本が読めておいしい飲み物とケーキがいただける穴蔵みたいな素敵なカフェへ。

今日一日、立ち寄った場所で、街なかで、たくさんの素敵なものに出会い、たくさんの発見をしました。
風は冷たかったけど、春の陽射しと花々(ほんもののお花と、おふたりのやさしいお姉さんたち)に囲まれ、何もかもがやさしかったとびきり素敵な春の散歩でした。

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2011年12月24日 (土)

冬のちひろ美術館

ちひろ美術館(東京)に行ってきた。

いわさきちひろさんのことが大好きで、ちひろ美術館が大好きで、何度も足を運んでいる。

毎年この時期には、美術館で大判カレンダーを購入して帰ってくる。そうすると、自宅にいながらちひろさんの絵が楽しめるのだ。日付が過ぎて役目を終えたカレンダーは、絵の部分を切りとって、アパートの屋根裏の壁に貼りつける。そうするとね、屋根裏がちょっとしたギャラリーみたいになっていくのだよ。それが大きな楽しみでもある。

さらに、カレンダーにはハガキサイズのアンケートがついている。それを記入して持っていけば、2名まで無料で入館できるのだ。嬉しいお楽しみです。

ほんの数日前、そのアンケートの期限が12月末(今年の最終開館日は25日)であることに気づき、この3連休に行かなくては! と思い立ったのでした。

ちひろさんの絵は、いつまでも眺めていたくなる絵だ。特に自分の心にぴったりする絵のまえに立つと動けなくなる(きょうも、ずいぶんと友人に引き離された・・・)。ちひろさんの大ファンである私は、カレンダー、ポストカードや画集なども好きで集めており、何度も出会う絵もたくさんあるのだが、それでも、どれだけ見ても飽きることはない。

とてもやさしい絵なのだけど、そのなかに心に迫ってくる芯の強さを感じる。描かれている子どものまなざしを見つめていると、どうにも目をそらすことができなくなる。それから、四角く切り取られた1枚の絵であるはずなのに、その枠を超えて描かれている部分を想像させてくれる作品ばかり。切り取られたその先にあるものや、無限に広がっている世界が見えてくるような気がするから不思議。

*

ちひろ美術館には、東京と、長野県の安曇野の二館ある。

安曇野ちひろ美術館も、実家の岐阜にいたころよく足を運んだ大好きな場所。大自然のなかに建つとても素敵なところです。私がこれまでに訪れた国内の美術館ランキング、第1位☆

東京は、ちひろのアトリエ(復元)があるところが魅力的。

ちひろ美術館といっても、ちひろさんの展示だけではなくて、絵本を楽しむさまざまな企画展が開催される。これも、何度行っても楽しい理由のひとつだ。

今回は、<企画展>谷川俊太郎と絵本の仲間たち~堀内誠一・長新太・和田誠~が開催されていた。これもとてもおもしろく、楽しめるものでした!

きょうは、翻訳学校で一緒だった友人におつきあいしてもらった。「ちひろ美術館、まえから気になってたんだ~!」と言ってくれて、お誘いしてよかったなぁなんて思う。

毎回、ちがう友人を誘って行けたらいいなと思っている。

美術館に行く場合、ときにはひとりで行きたい気分のときもあるけれど、やっぱりだれかと行くのが好き。

感想を話し合いたいというわけじゃない。感想を述べ合いながら同じペースで見るってのは、あまり得意じゃないです。気にいった絵のまえでは立ちどまるなど思い思いのペースで鑑賞し、でも、「見て見て!」と言いたくなったときには友人を探し、お話する。

そんなふうがいいなぁ。

同じ空間で同じものを見ている感じが、とても好きなのだ。ただそれだけのこと。

それだけのために、だれかと一緒に行きたいと思うのかもしれないな。

必ず1年に1回以上(何度でも)行きますので、ちひろにご興味あるかた、行ってみたいと思われるかたがいらっしゃいましたらぜひおつきあいくださいね。

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2011年11月16日 (水)

旅のしめくくりはあったかおでん(陶磁器の旅⑥)

(前回のつづき)

素敵なタイルの数々に魅了され、すっかりタイルの虜となった私に、友人が「はい、これあげる」とある冊子を手渡した。

『TILES(タイルの本)』。どうやら、タイル業界専門の情報誌らしい。わあ、うれしい!

メイントピックのうちのひとつに、「現代美術館に誕生した、ポップなモザイクアートスペース」というものがあった。『タイルのある風景』というタイトルのページには、嬉しくなるくらいきれいなタイルで壁が埋め尽くされた男女のトイレが紹介されていた。なんて素敵なトイレでしょう(東京都現代美術館なので、すぐにでも行けそう)!

「今度は笠間焼を見に行こうよ」と友人が言う。笠間焼・・・? はじめて聞く。それは、茨木県笠間市が産地の焼き物だとのこと。うん、行く行く! ということで友人とお別れした。日帰りでちょっと強引な旅だったけど、短い時間にさまざまな陶磁器にふれられてとてもよかったなぁ。

■□■

陶磁器の旅でおすすめの場所といえば、もちろん私の生まれ育った多治見をはじめ周辺の土岐、瑞浪ですが、常滑焼が産地の愛知県常滑市という場所も私はとても好き。

常滑市には「やきもの散歩道」というものがあります。いろんな発見があるとても楽しい散歩道です。やきものと散歩が好きな私にはたまらない! 

常滑市の、『世界のタイル博物館』もとっても素敵。世界の美しいタイルたちに出会えます。(ついでに、さっきトイレの話が出たので・・・、)「とこなめトイレパーク」という、おもしろいトイレが集まるトイレの公園もあります。

■□■

さて、帰りもやはり夜行バス。バスが出るのは多治見駅23:00頃なので、それまでは実家ですこし休憩です。

夕飯は、私の事前にリクエストしておいた、おでん!

Photo
下のほうには、我が家では人気ナンバーワンの大根さんがたくさん隠れています(あぁ・・・もうちっと配置を整えてから写真とればよかった)。

姉と母の合作。リクエストにこたえてくれてありがとう! やっぱり大きな土鍋からとりわけて食べるから、いっそうおいしいな。

主食は、父の炊いた栗ごはんでした。秋の味覚、おいしかった!

かけうどんからはじまり、おでんでしめくくった今回の旅、短いけれどいろんなものがぎゅぎゅっとつまった旅でした。一日のあいだに出会えたいろいろなものたち、ありがとう~!

(おわり)

10月8日のできごとを、やっとこさ書き終えることができました。

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2011年11月13日 (日)

魅惑のタイル(陶磁器の旅⑤)

(きのうの記事のつづき)

国際陶磁器フェスティバルの会場を出て昼食を済ませ、くつろいでいたとき。

「見せたいものがあるんだ」

と、友人が言った。

たどりついた場所は、こちら。

Mozaiku_omote

Mozaiku_soto

友人は現在、タイルの営業の仕事をしている。お客さんがいらっしゃったときいつもここを案内しているのだそう。きょうは私のために、そして、フェスティバルの時期だからということで、特別に開けてくれたのだ。
ここは、古くからのタイルが集められ大切に保管されている場所。

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蝶のかたちがかわいい。

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テーブルセット。クッションらしきものもある。

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鯉も泳いでいますよ~。

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葉っぱを押し当ててつくったと思われるすてきなタイル。

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壁にもこんなふうに埋め込まれていたのですね。

外からみたらとーっても古めかしい集会所みたいな建物だったのですが、なかには宝物がいっぱいつまっていました。昔むかしのタイルが、大切に保存されていました。あらためて、タイルは生活のいろいろな場所で使用されていたのだなぁ・・・と、タイルの歴史を振り返りながらちょっとうるうる(しそうになる)・・・。

友人はとにかくタイルが好き。横に並んで歩いていても、いつの間にか友人の姿が消えていることがよくある。振り返ると、彼女は足を止めて建物を眺めたり、足元に目を落としていたりします。タイルを見つめているのです。

これまでは、「家」とか「家の壁」というとらえ方しかしていなかった私も、友人の影響でその家の壁に貼られているタイルを見つめるようになっていました。街には素敵なタイルがあふれていますよ!

「タイルの営業はどう?」

と聞くと、それがとても難しいんだよ、という答えが返ってきた。

営業をするときは、「タイル」という小さな単位でしかない。しかし、お客様の立場からすれば、タイル1枚の世界ではなく、できあがった壁や家や建物という大きなものを購入するイメージであるわけだ。だから、タイルを売るとき、いかにして全体のイメージを持ってもらえるようにできるか、というところが一番難しいのだと話してくれた。

そうだよなぁ。壁って重要。たとえば、カーテンを変えると部屋のイメージがガラリと変わるけど、さらに大きな建物なんかを考えたら、一枚のタイルにかける思いは相当熱いものになるはずだし、決断もかなり難しくなる。

そんなことを考えていたら、ますますタイルが魅力的なものに思えてきた。

タイルの浪漫。とってもいいものを見せてもらいました!

(つづく)

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2011年11月12日 (土)

表現、無限大!(陶磁器の旅④)

10月に書いていて途中になっていた旅の記録、「国際陶磁器フェスティバル美濃 ’11」 のつづきを書こうと思います。最後に書いたのが10月11日。1か月以上経ってしまいました。一度途絶えて再開しようとすると、なんだかかなりパワーが要るみたい。

ずいぶん時間が経ってしまったので、旅行記というよりむしろ感想文みたいになりそうですが・・・。

(1カ月前に書き始めた旅の始まりの記事はこちらです)

++

まずはメインの展示会場へ。ただっぴろい空間に、数々の作品が展示されている。

土から作り上げられたその作品たちは、手のひらに乗ってしまうような小さなものから、たとえば私3人分くらいの巨大なものまで実にさまざま。

実用品としての使いやすさを第一に考えたもの。見た目の美しさを極めたもの。自身のなかからあふれんばかりにわき出るものをそのまま表現したもの。

大きさ、形、色、素材、すべてが自由。土は、自由自在。どんなふうにでも変化させられる。

表現、無限大!!

と思った。

友人と私は、めいめいに気にいった作品の前で立ち止まっては、心ゆくまでそれを眺めた。

陶磁器、最高! 土、最高!!

お近くの方は(いや、遠方の方でも)ぜひ一度見に行ってみてください、なんて言おうと思っていたら、会期はとうに終了していました(こちらのホームページに「バーチャル展覧会」というものがあって作品を見ることができるけれど、やはり目の前で見るのとでは全然違ってしまう)。ぜひ、3年後に!

*

あらためて、ものづくりって素敵だと思った。特に、こんなふうにどこまでも自由に表現できるときには。

一緒に行ってくれた友人は、実は陶器関係の仕事のプロフェッショナル。家には、自分で購入した窯もある(とっても大きな買い物!)。ほんとうに、つくることが好きなのだ。

中学校時代から絵を描いたり作品を作ったりするのがとても上手だった彼女。陶磁器専門の研究所を修了したあと、多治見市有数の窯へ就職し、陶器をデザインする仕事を数年間していた。その後転職し、現在は陶器のタイルの営業の仕事している。

そんな彼女に、私はふと疑問に思ったことを尋ねた。

「もう、デザインしたり作ったりする仕事はしないの?」

彼女の返事は、「うん、仕事としては、しようとは思わないね」というものだった。会社に所属していれば、当然だけどどうしても会社の意向に沿って仕事を進めなくてはならない。自分の作りたいものや表現したいものがあっても、それが制約されてしまう。そういうところが、難しいのだと。

そうなのだな。表現、無限大!! というわけにはいかないのだ。

だから、これから焼き物をつくるなら、仕事としてではなく自分のやりたいように、趣味としてやっていくと思うと言っていた。

好きなことを仕事にするというのは、ものすごく難しいことだとよく言われるし、私もこれまで仕事をするなかで何度もそれを感じたことがある。特に会社勤めの場合なら、会社と自分の狭間でいろんなものと闘っていかなければならない。

逆に、「表現、無限大」のなかで仕事をする場合では、なにもかも自分に委ねられ、どこまでも自分のなかにあるものと闘っていかなければならないから、すごくエネルギーが要るのだと思う。

翻訳の場合は、どうなのかなぁ、と思う。私はまだ「学習」としての視点で翻訳をとらえている段階だから、そういうところはわからない。

(やっぱり、旅行記っぽくなくなってきてしまいました)

というわけで、

Photo
会場内で一服して紅茶を飲んだときに、そのまま持ち帰ることができたマグカップ。

メインの展示を見終えたあと、「モザイクビエンナーレ」というタイル作品や、アール・ヌーヴォーの磁器の展示などを見に行った。ひとつひとつ本当にユニークで、やはりそこでもまた、表現は無限大だなぁ、と思う。

国際陶磁器フェスティバル、今年もとても楽しませてもらいました。

(つづく)

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2011年10月11日 (火)

目的地に到着!(陶磁器の旅③)

(前回の記事のつづきです)

ピンポーン♪

朝6:00に実家に到着し、シャワーを浴びてひとやすみ。あっというまに、友人との約束時刻(9:30)になった。きょう一緒にお出かけしてくれる友人は、私の家から徒歩5分くらいの距離に住んでいるご近所さん。車で迎えに来てくれたのだ。久しぶりっ! と、彼女の車に乗り込む。

中学校の3年間同じクラスで過ごした彼女と私。またたくまにおしゃべりに大きな花が咲く。そんな楽しいドライブ、30分あまりで目的地に到着した。

Photo_2
天井に、何かのカケラがたくさん貼りついています。

Photo_3
ずんずん、ずんずん歩いて行くと・・・、

入口が、見えてきましたよ!

さてさて、今回の旅の目的はと申しますと。

こちらの文字に注目(見づらいですが)です↓↓↓

Photo_4

「国際陶磁器フェスティバル 美濃’11」

以前、このブログのこちら の記事に「トリエンナーレ」のことを書きました。トリエンナーレ(伊:Triennale、英:Triennial)とは、3年に一度開かれる国際美術展覧会のこと。

この「国際陶磁器フェスティバル」も、トリエンナーレなのです。
3年に一度ということもあり、どうしても見に来たかった。
その名のとおり、世界中の陶芸家の方々の作品が集まる規模の大きな展覧会です。

私のふるさと岐阜県多治見市は、やきものの町。そのやきものは「美濃焼」と呼ばれています。市内にはたくさんの窯元や、美術館、ギャラリー、資料館、やきものの体験施設などが数多くあります(なんだか説明っぽくなってきてしまった・・・)。

というわけで、メイン会場である「セラミックパークMINO」に到着したのでした。

Mino
紅葉にはまだ時期が早かったけれど、山の上でとっても気持ちいい!(つづく)

++

10月11日(火) 学習時間  3時間40分

TOEIC新公式問題集 リスニング   40分
               リーディング   130分
TOEIC対策本                50分

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2011年10月10日 (月)

夜行バスに乗って(陶磁器の旅②)

(前の記事のつづき)

夜行高速バスの出発時刻は23:20だから、遅くとも23:00までには乗り場に着いていたい。そう思って、眠る支度と荷物を整え22:40ごろカフェを出た。

バス乗り場は、新宿駅新南口にある。いつもの道順で、そこへとたどりつくはずが・・・。

おや? おやおや? あれまあ!

あるはずのバス乗り場が見当たらない。なんてことだろう! カウンターがあって広ーい待合室があって、巨大なバスが何台も何台も行き来するあの場所への入口が消えている。その代わりに、そのあたり一面が工事現場みたいな白い壁に覆いつくされていた。

いや、でも、新しいバス乗り場は必ずどこかにあるはずだ・・・。落ち着け私、と思っていたら。

ほら、ほらね!

すぐ目の前に、「JR高速バス→」という表示を見つけた。これをたどればすぐに着くはず!

えっさかほいさか、歩いて行った。「JR高速バス→」は、親切なことに何度も登場したので、迷うこともない。

しかし・・・すぐに着くかと思っていたら、これが大間違いだった。ちっともその気配がない。ゴールが見えてこない。心にややあせりが出始めた。時刻もついに23:00をまわった。あとどれくらいかかるのだろう。もし乗り遅れたら、ああしてこうして・・・、なんてことも考え始める。

でも、徐々に光が見えてきた。遠くに見えるバスの姿。聞こえてくる人のざわめき。結局、私の精一杯の早歩きでも7,8分かかってようやくたどり着いた。

ふぅー・・・ちょいとあせってしまったよ。普通歩きなら少なくとも10分はかかるかな。あとから調べたら、バス乗り場はどうやら今年の5月に移動していたらしい。そんなこと知らんかったやんか!

まあいいや。ちょっと余裕はなかったけど、ちゃんとトイレにも行ってから、バスに乗ることができたのだから。

*

首が痛くなった(毎度のことなのだ)けど、翌朝、無事に目的地の駅に到着。

1
うながっぱ(アンパンマンで有名なやなせたかしさんのデザイン)が迎えてくれました。

かわいいでしょう? 

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朝6:00。実家の前で。

++

10月10日(月祝) 学習時間  7時間10分

TOEIC新公式問題集vol.4 模試②  240分
医薬翻訳本講座 (10/7、14)    120分
医薬翻訳本講座復習          60分
メルクマニュアル            10分

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2011年10月 9日 (日)

旅のはじまりはかけうどんから(陶磁器の旅①)

10月7日金曜日。定時に仕事を終え職場を出た私は、そのまま新宿駅へ向かった。きょうは自分のアパートへは帰らない。これからちょっとした旅に出るのだ。

ほぼ日帰り、なのですけどね・・・。行き帰りとも夜行高速バスを使う旅。<7日(金)夜、バスに乗り込む→8日(土)早朝目的地に到着。深夜にまたバスに乗り込む→9日(日)早朝帰宅>というスケジュール。

高速バスを使用するときの私の行動パターンはほぼ決まっている。仕事が終わっていったんアパートに戻ることはせず、バスの出る時刻まで時間をつぶすのだ。

新宿に着いた私は、迷うことなく、うどん屋さんへ向かって歩き始めた。旅のはじまりはかけうどん、と決めているのだ。

お値打ちな料金と、眠っているあいだに目的地に着くということが魅力で私は夜行バスのファンなのだけど、そのメリットとは引き換えに、深夜約6時間のバスの旅にはいくつか不安もある。そのひとつが、体調のこと。ベストコンディションにしておきたい。そのために、できるだけ体に刺激を与えないよう、夕食は胃腸にやさしいかけうどんと決めているのでした(でも、ちょっぴりさみしいので、きつねと、天かす少々をトッピングしてしまうけど)。

かけうどんの後は、何をするか――。やはり、これもいつでも同じ。きょうの高速バス出発時刻は23時20分。それまでのあいだは、本屋さんとカフェで時間を過ごす。

と、いうわけで本屋さんへ。

きょうは探したい本がある。まずは検索機で、その本が「在庫あり」であることを確認できた。カテゴリーは「人文ー心理」。その辺りをくまなく探してみるのだが、どうも見当たらない。ほかにも思い当たる場所を探してみるが、見つからず。

店員さんに聞いてみることにした。平台、棚、品出し途中の本が積み上げられているブックトラック・・・店員さんも、目を皿のようにして探してくださっている。でも見つからないご様子。

探していたのは、その日発売の翻訳書だった。待ち望んでいた本だ。見つからないとなるといっそう、手に入れたくなるものだね。「在庫あり」だから、この本屋のなかのどこかに、必ずあるはずなのだ(うん、それにしても・・・私が店員だったらこの本はここには並べないなぁ。実用的な心理本コーナーではなくて、ノンフィクションの読み物コーナーに置きたい)。

「あの・・・、ノンフィクションで、読み物風の本なんです。今日発売の・・・」

私がそう言った途端、店員さんは思いついたように「裏、見てきます」と、その場を去った。

しばらくして、店員さんが一冊の本を手にして戻って来た。

「あ~! あったんですね!」感動。思わずさけぶ私。

「まだ店頭に出ていませんでした」というお兄さんに対し、「発売日なんだから、ちゃんと出しといてあげなきゃだめじゃない!」と思ったけれど、一生懸命探してくださったからまあいいや。ねばってよかった! 嬉しい!

そうして、本屋の隣にあるカフェへ。カモミールティーでほっと一息。その時点で20時30分。まだまだたっぷり時間はある。時間を持て余すといけないと思い、家から勉強道具も準備して持ってきていた。よし、読書と勉強、半分半分することにしようっと。

そんな旅のはじまりです。(つづく)

++

10月7日(金) 学習時間   3時間40分

TOEIC新公式問題集 vol.4  リスニング  40分
                              vol.2  リスニング  20分
TOEIC対策本                 100分

+

10月9日(日) 学習時間   4時間10分

TOEIC新公式問題集vol.4   リーディング   40分
医薬翻訳本講座 復習(8/21分)     30分
医薬翻訳本講座 課題(10/7・14分)   180分

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